
かつては、お年寄りの持病のようにいわれていた腰痛ですが、今では年齢性別を問わない現代病のひとつといわれています。 その原因のひとつが洋風化した生活です。つまり、畳に正座することが減りイスに座る暮らしになったことが足腰を弱くし、 その結果椎間板ヘルニアや腰痛が増えているといいます。最近では仕事の大部分をコンピューターに頼ることが多くなり、 椅子に座ってモニターを覗き込む猫背の状態が多くなり、そのことによるかたこり・腰痛・ストレートネックなど、さまざまな問題が起きています。
腰痛になった場合、日常生活で気をつけたいのが「あぐらをかかないこと」なぜなら、あぐらをかくと弾性体でできている背骨の椎間板の内圧が高まり、負担をかけてしまうからです。医学博士の山口義臣氏によると、 椎間板の内圧は、「寝ているとき」がいちばん低く、つぎに「直立のとき」「正座をしているとき」「イスに腰かけているとき」「あぐらをかいているとき」 の順で高くなるといいます。ヒトが2本足で立つようになったのと同時に腰痛の歴史がはじまったといわれていますが、 これを解消するためには寝ているか,さもなければ運動して足腰を鍛えるしかなさそうな気がします。 といっても、おおげさな運動をする必要はなく、早足で正しく歩くことがもっとも手軽で効果的です。
寝ているとき<直立しているとき<正座しているとき<イスに座っているとき<あぐらをかいているとき
畳に座る場合、腰への負担を考えると正座をするべきです。でも、正座は長い時間はできません。また、ひざに負担がかかるので、 ひざ痛の心配のある方は正座ができません。そんな時は、座いすを利用しましょう。座いすを利用し足を投げ出して座ることが、腰痛・ひざ痛を防ぎます。
日常生活の中には、ひょんなことから大ケガにつながる危険が潜んでいます。荷物をヒョイと持ち上げたつもりでも、 腰がギクッという経験をした人も多いでしょう。いつまでも体は丈夫だから・・・と過信するのは要注意です。ご存知のように、腰は体の要です。 中腰やひざを伸ばした状態での荷物の持ち運びは、腰への負担が大きいので避けるようにしてください。中高年になると、長年使い続けた椎間板がすり減り、 椎間板ヘルニアを引き起こしたり、背骨を守っている背筋が弱ってきます。中腰の作業で負担が増すと、ぎっくり腰を誘発しやすいのです。 こうした腰痛は、上半身の重みが腰一点にかかってくるデスクワークや、車をよく運転する人に多く発生します。例えば、 立ったままの姿勢で椎間板にかかる圧力を100とすると、10Kgの物体を両手に持った場合は142になり、 ひざを十分に曲げ背筋を伸ばして物体を持ち上げた場合は244にもなります。さらに、ひざを曲げずに体を前に倒して持ち上げた時は380、 と直立時の実に4倍近い負担になってしまいます。
「魔女の一撃」との呼ばれ、突然腰に激痛が走るぎっくり腰。年齢と共に腰の軟骨、関節などが変化するのが主な原因です。腹筋や背筋を鍛えて、 腰をしっかり支えることで痛みが出にくくなります。荷物を持ち上げようとして腰にギクッ。くしゃみをしてギクッ。仕事の疲れがたまったときにズン。 突然やってきて、立って歩けないほどの激痛が数時間続くのが急性腰痛、いわゆるぎっくり腰ですね。ぎっくり腰は1回で終わる場合もあるが、 腰に時限爆弾を抱えたように定期的に繰り返す人も少なくありません。ぎっくり腰を防ぐためには、普段から筋トレをすることです。腹筋や背筋を鍛え、 腰の部分の背骨(腰椎)を筋力で支えると症状は出にくくなります。ただし、 腰痛の中には椎間板ヘルニアや内臓疾患など深刻な病気が原因で起きているケースもあります。 その場合は痛みのほかに、下半身のしびれや発熱などがあります。そんな時は自分勝手に判断せずに病院へ。
骨、関節、筋肉の弱りが重なり腰が急にズキンと痛む
腰痛を支える筋肉を鍛え無理な姿勢を避ける注意を
安静にすれば1週間で回復
積極的に痛みを取る治療もある
足のしびれがあるなら椎間板ヘルニアの可能性がある
テープを巻いたり、貼ったりする「テーピング」が、暮らしの中でも広がっている。長時間のデスクワークによるかたこりや腰痛、 階段を降りる時のひざのガクガクや痛み、立ち仕事による足の疲れといった慢性的な症状を緩和できるという。